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高校 オーストラリアセミナー(後編)

高校 オーストラリアセミナー(後編)2010年08月07日 20:52

 オーストラリアセミナーの後編の様子をご報告いたします。
 後半では、通っている学校のJuniorの生徒たちとの交流や、街の市場の自由散策など個人に任される行事が盛り込まれていました。
Juniorの生徒と折り紙 Juniorの生徒とは日本の小学生にあたる年代で、交流会を楽しみにしてくれているようでした。3つのグループに分かれて「折り紙」を一緒に楽しみました。もちろん折る方法を英語を使って説明しなくてはなりません。事前の英語の授業で「折る」は「fold」など教わってはいましたが、いざその場になってみるとすぐには出てこないようで、苦戦している様子でした。けれども作品が完成した時の喜びはひとしおで、すぐ次の作品にとりかかっていました。「鶴」や「かぶと」などの昔ながらのものや、「ハートのブックマーク」というかわいらしいものなど、色とりどりの作品が並びました。Juniorの生徒はできた作品を喜んで持ち帰ったそうです。
 自由散策では市街地にある、Queen Victoria Marketに行きました。メルボルンの中でも一番の賑わいを見せる市場で数多くの商品が並んでおりました。生徒のショッピング熱も高まっていたようで、充実した時間を過ごすことができたようです。中には値切ってもらった生徒もいたようで・・・。
St.Kilda Beachにて 他にもセント・キルダビーチ(St.Kilda Beach)に行き、海辺のスイーツ街でおいしいケーキを堪能するなど、女子にうれしい企画がたくさんありました。
 過ぎてしまえばあっという間の2週間。とうとうサヨナラパーティ(Farewell Party)の日を迎えてしまいました。思い起こせばぎこちなかった挨拶も自然と交わせるようになり、徐々にメルボルンでの生活にも慣れてきたというところでしたが、もうお別れです。
壁に貼り付けられたThank You Letter パーティの準備として、お世話になった家族にThank You Letterを書きました。ぎこちない表現ではありますが、だからこそ直接的な言葉で感謝の気持ちをこめて書きつづりました。そして迎えたパーティの時間。平日にも関わらず多くのホストファミリーに集まっていただきました。
 初めに修了証の授与です。一人ひとりの名前が呼ばれ先生方より修了証をいただきます。受け取るその顔には充実感の笑顔とお別れの寂しさが入り混じった複雑な表情を浮かべていました。
 次に大妻生の代表による挨拶です。すべて英語でスピーチをしました。外国の方を前に英語でスピーチをする機会はそう多くあるものではありません。大役を立派に果たしてくれました。
 そしてこのPartyの一番の盛り上げどころの、大妻生による企画です。今年はクイズ大会を行いました。わかり易くするために、お題に合わせて各自イラストや小道具を用意して臨みました。最初は不安もありましたが、家族の協力もあって大いに盛り上がりました。 パーティの後は最後の夜をそれぞれの家庭で過ごしました。
 翌朝はとうとう出発の時。仲良くなったホスト・シスターともとうとうお別れです。朝の忙しい中でも、ギリギリまで別れの挨拶をしていました。「また会いに来るね」と固く約束をして、一行は学校を後にしました。
カンガルーの餌付け 学校を出てからしばらく市内の観光をし、夕方にはオーストラリアの動物と触れ合えるパークに行き、餌付け体験をしました。その後フィリップ島という島で、フェアリーペンギンの帰巣の様子を観察する「ペンギンパレード」を体験しました。最後の最後まで、「オーストラリア」を堪能することができたと思います。
 その夜は市内で一泊。最初で最後のホテル泊をして、とうとう帰国の途につきました。飛行機に乗り込み、飛び立つ瞬間にため息が漏れたのを記憶しています。出会いに別れはつきもの。今生の別れではないものの、やはり寂しいものです。

 オーストラリアでも日本の情報は伝わっていました。連日の猛暑・・・。いろいろな意味で「帰りたくない」と誰もが感じていたと思います。成田空港に到着し、日本の地を踏んだ時の体を包み込む熱気。思わずもう一度飛行機に戻ってしまいそうな暑さでした。それでも日本の家族が待っています。コートを脱いで半袖になり、手続きを終え到着ロビーへ。

 参加者44名、全員無事に到着いたしました。到着した時の保護者の方々の安堵の顔が印象的でした。きっとこの17日間、常に心配されていたことと思います。
 一回りも二回りも大きくなっていたでしょうか。是非時間をかけて、ホームステイの経験を家族の皆さんに語ってもらいたいものです。一人ひとりがかけがえのない経験を得ることができました。決して楽しいだけの思い出ではなかったと思います。言いたいことが伝わらず、悩んで苦しんだこともあったでしょうし、感覚のギャップに戸惑いもあったと思います。けれどそれを乗り越えて分かりあえたことは、今後の人生のどこかで必ず思い起こされ、励みになることでしょう。

 最後になりましたが、このホームステイにおきまして、企画・案内をしてくださいました旅行会社の方々、現地でのコーディネートを担当してくださったスタッフの皆様、そして関わっていただいたオーストラリアのすべての方々に厚く御礼申し上げます。