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高校 入学式

高校 入学式2012年04月08日 17:45

 4月8日(日)の午後、大妻講堂において平成24年度大妻高等学校入学式が行われました。通いなれた通学路も、身に着ける制服が中学から高校に変われば、気分もあらたまり、見える景色も変わって見えるのかもしれません。
 大妻4年目ではありますが、自主性が求められる高校生です。やがて訪れる社会への旅立ちに向けて、自ら課題に挑戦し、様々な力を伸ばしていってもらいたいものです。
(写真は通学路である靖国通りです)
 
 以下に新入生代表挨拶と、在校生代表生徒の歓迎の辞を掲載いたします。
 
【新入生代表挨拶】
 
 通学路のしだれ桜が春の暖かな風に揺られ、私たちの門出を祝福してくれているかのようです。本日は私たちの為にこのような盛大な式を挙げていただき、ありがとうございます。
 月日が流れるのは驚くほど早く、三年前この講堂に期待と不安でいっぱいの私たちが座っていたことが、脳裏に鮮明に浮かび上がります。
 中学校では信頼できる先生方やかけがえのない友人たちに出会うことができました。今日、新しい制服に身を包み、大妻高等学校の生徒の一員になれたことを大変うれしく思うと同時に、私たちを待ち受ける高校生活が楽しみでなりません。
(続きは以下からご覧ください)
 

 高校での授業は、それぞれの教科で覚えることが増え、内容もより専門的になっていくことでしょう。それらを全て自分のものにするのは大変だと思いますが、まだ知らないことをもっと広く、もっと深く学べる世界に早く足を踏み出したく、胸が高鳴ります。
 あの東日本大震災から早一年が経ちましたが、当たり前だと思っていた日常は当たり前ではなく、尊いものなのだということを痛感し、人と人とのつながりがいかに重要であるかを改めて考えさせられました。自分が苦しいとき、つらいとき、支えてくれた友人たち。高校生活を共にする中でお互いを信頼し合い、高め合えるような関係を築いていきたいと思っています。
 高校進学とは自分の意志で勉強する道を選んだということです。受け身ではなく積極的に進んでいきたい、自ら考え行動し、その行動に責任を持てる人間になりたいと思っています。桜の木は冬の間、下へ下へと根っこを伸ばします。厳しい冬を耐え抜いたからこそ春に美しい花を咲かせ人々を感動させることができるのだと思います。これから私たちの切り開いていく道は決して楽な道ではなく、壁にぶつかる事の方が多いかもしれません。しかし、そんな時にこそ日々の努力を怠らず、自分を支える土台をつくり、将来、自信を持って美しい花を咲かすことができるよう、「志を高く」一日一日を大切に歩んでまいります。
 先生方、上級生の皆様、ご指導下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
 
【在校生代表歓迎の辞】
 
 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
 皆さんは今、真新しい制服に身を包み、胸のスカーフもリボンに変わりました。少し大人びた皆さんを頼もしく感じるとともに、後輩として迎えられることを、大変嬉しく思います。
 高校生になると、中学では経験できなかった様々なことができるようになります。たとえば、文化祭や体育祭などの学校行事を、実際に運営していくこともできます。勉強であったり、部活動であったり、体育祭や文化祭の実行委員であったり、人それぞれだとは思いますが、ぜひ自分の中で何か目標を定め、最後までやり遂げてみて下さい。自発的に様々なことに挑戦していく中で、皆さん自身も大きく成長していかれることでしょう。
 また、高校では、進路学習が本格的に始まり、その中で自分のこれからの人生について、より具体的により真剣に考えることになると思います。これまで知らなかった様々なことを学ぶ中で、迷うことも多いかもしれません。しかし、その経験は、今しかできないものです。正面から自分と向き合って悩んだ時間は、決して無駄にはなりませんし、きっと自分の力になります。私も、自分の選択が本当に正しいのか分からなくなり、立ち止まってしまうことがありました。しかし、先生方や家族、友人に支えられ、乗り越えることができました。皆さんも、行き詰まってしまった時には、周りの人にぜひ相談してみて下さい。経験豊かな先生方や、皆さんのことを一番に考えて下さっている御両親、大切な友人、そして私たち在校生も、皆さんの力になることができると思います。
 上杉鷹山の言葉に、「為せば成る」という言葉があります。人間、その気になればできないことは無い、という意味です。自分の力を信じ、夢に向かって失敗を恐れずに突き進んでいって下さい。皆さんが明日から、素晴らしい高校生活を送られることを、心から願っています。