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高1・2 大学模擬講義②

高1・2 大学模擬講義②2011年11月29日 15:00

 今年度第2回の大学模擬講義が11月16日(水)6時間目の特別活動時間を利用して行われました。
今回も昨年同様、高校1年生・2年生を対象に、のべ19系統の大学学部学科からの講師の先生方を
お招きしました。前回と同様、専門的な研究に触れることにより深く学問への興味・関心を持ち、高校生活の目標につなげていくための試みです。今回の模擬講義の新しい試みは、模擬講義をしていただく講師の方から出される事前課題をこなした上で模擬授業に臨む形式を取り入れたことです。従来の受け身になりがちであった“聞くだけの模擬講義”から、講義前に生徒たちが事前に課題をこなすことで、講義の双方向性を高め、より充実した“生徒参加型の模擬講義”になったと考えております。また、一部の模擬講義では、研究室の大学院生も来校し、生徒参加型の模擬講義でのアシスタントをしていただきました。                           
 さまざまな問題を発見したり、学問への知的好奇心を深めることで、各学年で2学期から実施し
ている学習プログラムをより深め、よりよい進路選択に役立って欲しいと願っております。   
                                            
 内容の一部を、受講した生徒の意見を中心に、以下に紹介します。
 
大学模擬講義②大学模擬講義②大学模擬講義②


             
                                            

・外国文学【アメリカが夢見たもの ~人種,ディズニーランド,そしてロックンロール~ 】                  
 講師の方から「生徒が課題に真剣に取り組んでいたので、授業が双方向的に出来た」との感想をいただきました。英語はイギリスやアメリカだけでなく、世界中の様々な場所で独自の発展を遂げている「生きもの」です。文学は当然、そのような人々の思いを最も深く表現します。大きな夢をもって勉強を続けてください。というアドバイスもいただきました。
                                            
・外国語【歌と詩 ~イギリス詩の2つのかたち~ 】                          
 音節やアクセントを確認するために、ギターを使って歌を歌ったり、実際に声をだして詩を読むなど楽しみながら学べました。また、詩に関する絵画を鑑賞したのも印象的でした。言語を習得するには、ただ単に文法や単語を学ぶだけでなく、言葉のリズムにも関心を持ちたいと思いました。
                                            
・国際関係【地域から見た国際関係 ~人口研究の視点から~ 】                         
 人口研究についての講義は初めてだったので興味を持ちました。メキシコの人口と生活環境の関連性がわかり勉強になりました。貧困に苦しむ地域では児童労働も多く、深刻な問題だと思いました。
                                            
・人文/教養【1920~30年代の大衆的児童文化】                    
 普段の授業では絶対に習う事のない紙芝居が社会に与えた影響について学ぶことができてよかったです。早稲田大学は私にとってあこがれの大学で、そこで教えていらっしゃる教授のお話が聞けたのが貴重な体験でした。
・教育【どんな先生になりたいか】               
 教育学部についていろいろと教えていただきました。将来、教師になりたいと考えているので、今回の講義は、とても興味深く、貴重なお話をたくさん聞くことが出来ました。教育とは何か、教師としてのあり方など、いろいろと考えさせられることも多く、勉強になりました。

・経済【高校生のための経済学入門】
 今回の講義で経済学のイメージが大きく変わりました。経済学は難しい経済用語や数学を駆使するものだけでなく、今回の講義内容にでてきた「満足度」のようなことを研究する幅広い学問であることがわかりました。

・経営/商学【経営戦略とマネジメントコントロール】                      
 企業が生き残るためには上司が部下に命令するのではなく、部下のモチベーションを上げることが大切なことだと学びました。私は将来、ベンチャー企業を起業したいので、地面とマネジメントコントロールの勉強をしたいと思いました。

・法学/政治学【日本の平和と安全~東日本大震災を手がかりに自治体と自衛隊を考える~】
 今回、初めて政治学の大学模擬講義を受けて、法学とは違う楽しさを感じました。東日本大震災を通して、自治体と自衛隊の存在のあり方が問題視されていることを知りました。自治体が機能しなくなったとき、どうその地域を支えていくのかを考えるべきだと思いました。
                                          
・マスコミュニケーション【デジタル化で変わるメディア】                          
 紙面新聞が電子化された新聞についての収支のバランスや、各新聞社の戦略などの裏事情を知ることが出来ました。アメリカの新聞と日本の新聞の比較もされていて、幅広い視野からメディアや情報媒体について学ぶことができ、コミュニケーション学部に興味を持ちました。

・獣医学/環境【犬猫の心臓病のメカニズムについて】
 獣医学をちょっとでも学べてよかったです。心臓の構造について今日、あらためて学びましたが、やはり人間や動物の体のつくりは非常によく出来ているなと思いました。また、その反面、単純な原理の心疾患が死と直結するという話も印象的でした。獣医学を大学で学べるようにしっかり勉強しようと思いました。                                        
                                            
・化学【はたらく糖のはなし】           
 身の回りにあるさまざまな糖について知ることができました。砂糖と1つしか構成分子が変わらない“人口甘味料”が、カロリーやさまざまな働きが砂糖と異なることに驚きました。
                                            
・数学/物理【数珠順列に隠された秘密 ~構造が見えると数学がわかる~】                           
 事前課題と、模擬授業で扱った数列が、はじめは全く関係がないように考えていましたが、法則を知ることで、両者がとても似通っていることに驚きました。数学について、このように深く考えたのははじめてだったので、とても感動しました。
                                            
・機械工学【摩擦の不思議~アリが滑りやすい床ってどうような床か~】                               
 今回の模擬講義を通して、意外なものに摩擦が使われていることを知りました。アリのガラスの実験もあり、すごく楽しめました。情報工学のような情報系の進路を考えていましたが、物理的な学問にも興味を持ちました。
                                            
・美術/デザイン【暮らしの中のデザイン】
 デザインと芸術の違いが良く分かりました。「衣食住」に関連して、さまざまなデザインがあることがわかり、生活の中にいろいろなデザインが存在していることを実感しました。これから、進路を決めていく上で参考になったと感じました。