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高1・2 大学模擬講義①

高1・2 大学模擬講義①2010年10月19日 09:10

 今年度第1回目の大学模擬講義が10月13日(水)、6時間目の特別活動時間を利用して行われました。今回も前年同様、高校一年生・二年生を対象に、のべ19系統の大学学部学科から講師の先生方をお招きしました。初歩的で楽しめる講義から専門的な研究まで幅広い内容に触れることにより、学問への興味・関心が深まったことと思われます。受講形式も、黒板だけでなく映像や音響の利用に加え、今回は参加体験型の講義も設置され、「なぜ」の発見につながる興味深い講義が展開されていました。
 さまざまな問題を発見してゆくことで、各学年で二学期から実施している学習プログラムをより深めて高校生活につなげ、よりよい進路選択を探ってもらえれば幸いです。
日本文学 
 内容の一部を、受講した生徒の意見とともに、以下にご紹介いたします。
 
・日本文学【日本古代の文字と和歌観】
「和歌と漢詩の垣根はない。どちらもシステムは同じであり、「言(諸地域のことば)」が違うだけであることが驚きだった。和歌の形式が大幅に変わったことも、質疑応答もおもしろかった。」
 
演劇・パフォーマンス・演劇・パフォーマンス【演劇入門】
「『見えないものを見る』ために、縄なしで長縄跳びをしたり、一歩ずつ離れながら会話をしたりしました。大学生の5人の方が披露してくれた歌とダンスも印象的でした。」
 
・異文化【異文化コミュニケーション入門】
「異文化コミュニケーションとは『自分とは異なった背景を持った人とのかかわりあい』。未知との遭遇は喜びであるという先生の言葉には重みを感じました。一筆書きをしたり、心理ゲームをしたりと、楽しい授業でした。」
 
・経営学【企業の海外進出】
 「日本にとって中国は生産拠点として、また最近では市場としても重要な役割を担っていることがわかり、中国と日本のつながり、また中国という国の内情をもっと調べてみたくなりました。」
 
国際関係学・国際関係学【現在の国際関係の歴史的な背景と現代の問題】
 「一口に国際関係といっても、その研究内容には『平和と戦争』『持続可能な発展』『人権』『人の移動』など様々なテーマがあることがわかりました。また、『人・国・地球』の話に出てきた《間主観的》という言葉が印象に残りました。」
 
・法学【法的な紛争解決の仕組み】
  「裁判員制度について法廷内のことまで詳しく教えていただき、また進路についても細部まで教えていただきました。アメリカと日本との法廷での配置の違いには驚きました。」
 
・化学【分子を見る】
「実験によって、うがいや手洗いが大事であることや、赤外線から見ると分子は棒の長さを変えて存在していたということ、宇宙で分子を見つけるには、どの星雲に向けるかを考えて電波望遠鏡を向けなければいけないこと、などを知った。」
 
・福祉学【創造的福祉とは何か】
 国際社会で起きている、飢餓や児童労働・難民などの問題には福祉の力が必要で、時代に合わせて対応していかなくてはならない。助けてあげるというより一緒に幸せになるという考えが必要だ。」
 
・生命科学【予防医学について】
「医学にも、地球環境や日本人がよく食べる食品など私たちの身近なものが多く関わっている。特に、ひじきや生卵には体に良くない毒物や菌もあるということに驚いた。」
 
・薬学【生薬・漢方薬を体験してみよう】
「生薬の味、見た目、臭いでその生薬がわかるかというテストがあるのは驚きでした。実際にさまざまな生薬を食べましたが、どれも臭いがきつかったし、味も美味しくはなかったけれど、良い経験になりました。」
 
・生物・バイオ【生物資源への期待】
「私たちが地球上で住んでいる場所はほんの一部なんだと驚かされました。模擬講義を受けて、知らなかったことがわかってよかったです。先生が『地球が変わることっておもしろい』とおっしゃっていたのを聞いて、私も自分が研究していることを『面白い』と言えるようになりたいと思いました。」