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ユリイカの会 「線虫C.elegansに会いに、東京薬科大学に行こう!」

ユリイカの会 「線虫C.elegansに会いに、東京薬科大学に行こう!」2009年07月26日 14:15

 7月20日(月)東京薬科大学にて、ノーベル化学賞受賞「緑色蛍光タンパク質」の応用実験に参加してまいりました。参加生徒は高2から7名と少なかったのですが、朝から7時間近くのほぼ一日をかけ、充実した一日を過ごすことができました。
 
実験内容の紹介東京薬科大学の田中弘文教授の全面協力のもと、大学院生4名が助手として補助についてくださり、
①GFP(緑色蛍光タンパク質)を線虫に食べさせる
②二色の蛍光タンパク質(アクチン、チューブリン)を発現させた培養動物細胞のタイムラプス観察
③大腸菌に発現した組換えGFP(緑色蛍光タンパク質)の精製
④ヒト毛髪からのDNA鑑定
の4種類の実験を行いました。

 実験内容紹介とスケジュール確認の後、線虫を捕まえてGFP発現大腸菌のいるシャーレに載せるだけで早くも1時間が経過。準備だけで2時間近くを費やし、夜までに実験が終わらないかもしれないと、不安を抱えつつもコツコツとスケジュールをこなしました。

顕微鏡も見せていただきましたGFP摂食の線虫は骨格を非常に美しく見ることができ、「まるで花火のようだ」と感動を呼びました。
二色の蛍光タンパク質が別々の細胞を染めた様子は細胞破砕の様子なども観察でき、興味深いものでした。
 大変だったのは大腸菌のGFP精製です。発現大腸菌の培養液を遠心分離機で少しずつ濃縮し、上澄みを除いては緩衝液で洗浄し、また遠心分離しては上澄みを捨てるという操作を繰り返し、途中でぐったりする生徒もいました。
最後に一枚 DNA鑑定はわれわれのもののほか、教授のものと教授のお嬢さんのものも一緒に鑑定にかけ、全員のパターンの違いだけでなく、教授と娘のパターンが似ていることも確認でき、楽しい実験となりました。
 予定を約1時間越えてしまいましたが、なかなかできない実験に参加し、深く興味を刺激された一日となりました。