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第3回大妻特別講座

第3回大妻特別講座2014年01月23日 13:26

 1月11日(土)午後、第3回大妻特別講座「ガールズ・ビー・アンビシャス-未来の姿を見つめながら-」を開催し、元日本経済新聞生活情報部編集委員の藤原房子先生にご講演いただきました。
講座の様子


 藤原先生が中学生の頃、日本は戦時下であったため、現在の生徒にはない多くのご苦労について、まずお話しいただきました。すでに教員や生徒の両親も戦後生まれの者ばかりとなっている現在、この時代を生きた方の生の声を聞くことができたことだけでもありがたい時間でした。中でも「勤労学生として働け」→「女性よ、家庭へ帰れ」の変化には大きな戸惑いがあったそうです。
そんな中で、戦後の正規採用で日本経済新聞では初めての女性記者として、さまざまな記事を正しく書くために、多くの勉強をなさった話は、生徒に「無駄な勉強はない」というメッセージとして伝わったようです。
 さらに、「国際婦人年」、「男女雇用機会均等法」の話から、生徒の事後アンケートの中にも「今は女性の社会進出がしやすい時代なので、私は運が良いと思った。」、「女性も遠慮せず、前に進むことが大切だと思った。」という記述がありました。
「国際比較では女性の社会進出ではきわめて特殊な国」、「志をもつことの大切さ」、「能力は経験の関数である」、……、次から次へと出てくる言葉の数々は、正しい記事を書くために先生がなさってきた美しい日本語の使用そのもので、その場にいた皆が頷ける内容でした。
 現在は、日本でのクオータ制の実現に向けて尽力していらっしゃる先生に対し、活発な質疑応答も行われました。今回は新学期始まってすぐということもあり、生徒の参加が少ないことが非常に残念でした。
 今後も大妻中高では、生徒の参加しやすい日程を模索しながら、さまざまな分野の専門の先生をお招きしての特別講座を企画し、生徒のキャリア教育に役立てられればと思います。
第4回大妻特別講座は、2月10日に行われる予定です。