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大学模擬講義

大学模擬講義2012年10月17日 08:06

 今年度第1回目の大学模擬講義が10月10日(水)6時間目から放課後にかけて行われました。
 例年同様、19系統の大学学部学科から講師の先生方をお招きしました。ふだんは大学生・大学院生を相手に講義をなさっている先生方が高校1・2年生を対象に、映像やプリントを用いたり、板書してくださったり、実技をさせていただいたり、工夫を凝らした講義を行ってくださいました。各学年での進路学習プログラムをより深める一助になればと思います。
以下に、内容の一部を、受講した生徒の感想・意見から紹介します。
尚、第2回目は11月14日に実施予定です。
電子・電気・情報の講義です外国語の講義です法学の講義です日本文学の講義です農学・環境の講義です心理学の講義です


日本文学【芥川龍之介「蜘蛛の糸」の不思議】
物語がもつ顔はひとつでなく、いくつもの顔があるという話に始まり、国語の授業とは違った角度から物語を読みました。最終的に、当時の時代背景や他者との関わり方までが物語から見えてきて驚きました。(1年生)


外国語【ことばを学ぶ面白さ】
日本語や英語などの文法的特徴や「主語」や「動詞」について、インドネシア語の簡単な文法やフレーズを学びました。インドネシア語の文法では非常に興味深く面白かったです。(2年生)


国際関係【国際教育協力の意味とは?学校の役割について考える】
発展途上国に、学校を建てるだけのお金をただ寄付すればよいわけではない。この言葉が講義の後も頭に残りました。学校を建てたときに、それが必要だったかどうかなど考えるべき要素が多くあるそうです。(2年生)


史・考古・地理【北西ヨーロッパの農業と農村】
フランスから連想すること、ドイツから連想することがその国だけではなく、例えばブルターニュ地方では、そば粉を栽培しているなど、フランスにもドイツ文化が流入していることが印象に残りました。(2年生)


経営【経営学とは何か】
アメリカと日本の経済のちがいについてで、アメリカでは市場に商品が出てからそれに対応する法律ができるが、日本ではまず市場に出す前に法律を作ってあらかじめ規制をかけるといった根本的な流通の仕方の違いがあることがわかりました。(2年生)


商【マーケティングについて】
同じ商品でもスーパーやドラッグストアによって値段が全く違う理由の話が印象的でした。商学というと難しい理論ばかりだと思っていたけど、身近な話での講義だったのでとても興味が持てました。(2年生)


法学【売買と法】
契約書の内容を自分たちで考えて書くというのが初めての経験で印象的でした。それによって、トラブルを防ぐための契約書を書くことがいかに難しく、手間のかかることかよくわかりました。(2年生)


社会学【地域概念としてのラテンアメリカ】
私はこの講義を聴くまでほとんどラテンアメリカに興味がありませんでした。しかし植民地時代の名残である呼ばれ方をされたりと、完璧に独立できていないのではないかとこの地域の今後に注目していきたいです。(2年生)


教育【算数・数学教材とその取扱い】
中学生の時に習った合同条件や相似条件について今まで考えもしなかった方向から証明をしていくというのが印象的でした。また、「ウサギとカメ」の状況をグラフにしてみるというのも新鮮で面白かったです。(1年生)


心理【ヒトは世界をどう見るか】
私たち人間という生物は、先天的または後天的に視覚、知覚を取捨選択する能力が備わっており、それによって感じられる世界は極端に狭まっている。そうやって生物学的に人間の行動を分析するのも心理学の1つであることがわかりました。(1年生)


化学【生命とナノの世界】
鏡像異性体についてが印象的でした。この鏡像異性体の関係にある物質はそれぞれ構成している原子は同じなのに、その物質自体は違う。しかし、人間はその味や臭いで区別できる。これらを作り分けることが大切であるそうです。(1年生)


建築【建築というものづくりの醍醐味】
高層マンションができるまでというのが印象的でした。骨組みをつくり壁をつくり内装をつくっていくという感じです。中でも内装のところが見ていて楽しかったです。自分で間取りを考えるのが夢です。(1年生)


電子・電気・情報【電気電子工学は社会でどのように使われているのだろう】
リニアモーターカーのお話が印象的で、私たちが大人になったら日本でも使えるようになっていると聞いて驚きました。見た目は新幹線なのに違いは摩擦の有無という意外なもので、磁石を使っていて身近なのに時速にこんなにも差があるのがびっくりしました。(1年生)


食物栄養【日本の食を取り巻く問題】
今の管理栄養士に求められていることは、献立を立てることよりも、食に興味のない人にいかにわかりやすく興味を持っているかということに驚きました。日本が抱えている食の問題が多いことがよくわかりました。(1年生)


看護【新生児家庭訪問入門】
最も印象に残ったことは、赤ちゃんは軽そうに見えて意外と重かったということです。また赤ちゃんの模型も男女によって作りが異なり、細かいところまで工夫されていたことが印象的でした。(1年生)


薬学【漢方薬学入門】
漢方というものが中国の伝統医学ではないことに驚きました。中国の伝統医学を基に、日本で発展した伝統医学だということを初めて知りました。また江戸時代オランダの医学と区別するため漢方と名付けたそうです。(2年生)


生命科学・生命倫理【生物学の発展から理解する生命設計図のゲノム】
現在のゲノムの解明にいたるまでには、何百年もの時間と、様々な人の大発見がなければできないものだったことが年表を書いたことでよくわかり、ノーベル賞を受賞したiPS細胞についての説明も印象的でした。(1年生)


スポーツ・健康【スポーツ科学を学ぶには】
具体的な資格の名前を出して、難易度の違いなどを説明して下さいました。興味深かったです。また、心理についても色々な話があり、興味を持ちました。(2年生)


農学・環境【生物多様性を調べる・保全する】
今日の講義で一番印象的だったことは東京に唯一の自然遺産があることです。それは皇居の森です。1930年代から人の手が入らないように昭和天皇が決めたそうです。今日の話を聞いて東京の森についてもっと知りたくなりました。(2年生)