« 中学 卒業式 | メイン | 高校 入学式 »

平成23年度 新校長就任挨拶

平成23年度 新校長就任挨拶2011年04月06日 09:00

 前校長 前田康博は、任期満了により平成22年度末を以て退任いたしました。
代わって着任いたしました井上美沙子より、校長就任にあたってのご挨拶を申し上げます。

校長からのメッセージ


新校長 井上美沙子 東日本大震災による被災及び福島原発事故の深刻な状況からの一刻も早い復興を心より祈念いたし、被災された方々及び関係者の皆様に、衷心よりお見舞い申し上げます。
 
 大妻中学校高等学校では、2011.3.11以降の混乱から現在の社会生活の状況の推移を斟酌し、慎重に検討いたしまして、ほぼ通常通りの学校業務をつづけていくことと致しました。計画停電など正常な教育活動を妨げる要素が多々ありますが、本学の創立者大妻コタカ先生の建学の精神に鑑み、こうした逆境の中にあってこそ不屈の精神をもって、「心を技を磨く」べく教育活動に励み、将来をになう若者たちの育成に献身することが、今のわたしたちに課されている責務であると考えました。生徒達の安全に配慮しつつ、生徒それぞれの持つ夢をかなえるよう教育環境を整え、共に学んでいくことを期待しております。皆さまの御理解と協力を賜り、この難局を超えて行くことを、教職員一同心より願っております。
大妻中学校高等学校の歴史と伝統は、《学び》の社会的責任を自覚して自己確立へと真摯に取り組む生徒を育みます。こうした責任と期待を要請されている生徒の心に、OTSUMAの6文字を贈ります。
  Obligation to   大妻生は 真理の探究に
  Truth  ときめきつづけます。
  Sustainability for 小さな生命体として 人と地球に優しく
  Universe   広大な宇宙の存続を願い実践します。
  Morals with 生命限りある存在であるからこそ
  Ambition   美しい心と 永遠を志向します。
 
 かつてニュートンが木からりんごが落ちるのを見て、万有引力を発見したように、真理とは現象を精緻に観察し想像力を働かせて,はじめてつかみ採れるものなのです。目には見えないけれど存在するもの。そうしたものの存在を知ろうとする探究心と想像力を培います。その意志は共同体の中で自分を生かし、相手を生かし、共に生きる関係作りができる「心の知能指数」を高め、自分の人生をデザインする力も獲得させます。国際的視野に立ち、他者への思いやり深い高い倫理性を保持し、創造的な自己実現の道を求め、社会に貢献できる人材の育成に力を尽くす、「大妻」の学びに期待して下さい。

大妻中学高等学校
校長 井上 美沙子