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めぐる季節の中で
皆さま、ごきげんよう。
「とってもエモーい!」 生徒たちの声が聞こえてきました。
正門を入ったところに立つ6本の桂(カツラ)の木。秋を迎え、少しずつ葉を落とし始めています。
風に舞い上がった葉が、日の光を受けてきらきらと輝く様は、まるで絵のような美しさ。
確かに「エモい」風景でした。
そういえば、昨年も同じ景色を眺めながら、季節の巡りを感じたものでした。
夏にはあれほど緑々と茂っていた葉が、色づき、やがて散っていく。
少し寂しくもありますが、こうして四季の移ろいを身近に感じられるのは、ありがたいことです。
同じ秋が巡ってきても、昨年の桂の木と今年のそれは、全く同じではありません。幹は少し太くなり、枝も伸びているはずです。毎年同じように葉を茂らせ、散らしながら、木は少しずつ姿を変えています。
生徒たちも同じだなと思いました。
毎朝、正門で挨拶を交わす生徒たち。
昨日と変わらないように見えても、日々様々な変化を重ねているのでしょう。
カバンにぬいぐるみをたくさん付けていた生徒が、ある日、すっかり外して登校してきました。「どうしたの?」と尋ねると、「もういいかなと思って」と一言。その何気ない言葉に、昨日までとは違う彼女を感じました。 一方で、「あれ、急にスカートが短くなったかしら」などと、少々気になる変化を見つけることもあります。
生徒たちを見ていると、実に面白いものです。
少し大人びてみたくて背伸びをしたり、その背伸びが妙な方向に向かってしまったり。
そんな中で、ふと自分で何かに気づき、考えを変えていくこともあります。
教員は必要に応じて注意をしたり、一緒に考えたりします。ただ、今見えている姿だけで、その生徒のすべてを判断することはできません。
時には心配になるようなことがあっても、行きつ戻りつしながら、それぞれが懸命に自分らしさを形作ろうとしている。それが中高時代なのですから。
生徒たちには日々驚かされ、新たな発見があります。
私たち教員もまた、生徒たちから「人が育つ」ということを教えられているのです。
来年の秋も、桂の葉は美しく舞うことでしょう。
その頃、この木の下を通る生徒たちは、どんな表情を見せてくれるでしょうか。
そんなことを思いながら、今年の落ち葉を眺めていました。
明日も皆さまにとって素晴らしい一日となりますように。
ごきげんよう。
