OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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校長先生のお便り

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素晴らしい賞をいただきました

皆さま、ごきげんよう。

嬉しいお知らせを申し上げます。このたび本校は、一般社団法人技術同友会様より栄えある賞を賜り、先日、授賞式に出席してまいりました。

昭和47年に設立された技術同友会は、「産官学の有識者が交流し、人間の未来に関する重要課題について調査研究し、科学技術の進展によって人間福祉の向上と社会経済の発展に寄与すること」を目的にした権威ある団体です。

(HP:https://jaotex.or.jp/index.htmlより要約)

社会全体で女子の理系人材育成が課題とされる中、本校のSTEM教育への継続的な取り組みが評価され、「第11回女性技術者育成功労賞 組織優良賞」を受賞する運びとなりました。

本校では、東京理科大学との高大連携による「数学探究講座」(中学生対象)、夏期集中で行う実験講習(高校生対象)のほか、医療系志望者のための「大妻メディカルゼミナール」、研究者講演や大学訪問を行う「大妻be ambitiousプロジェクト」など、多彩な教育プログラムを展開しています。探究学習においても理系テーマを選択する生徒が増え、中には「フィボナッチ数列と自然界の関係」や「植物の花成誘導」といった研究を進める生徒もおります。放課後の活動では、ロボット研究などに取り組むICT同好会や、様々な実験にチャレンジする理化部が挙げられます。理化部では砂金採集大会への参加のほか、発電菌やクマムシの研究、ビスマス結晶の生成実験など、生徒たちが楽しみながら本格的な探究に挑んでおります。

学際的研究が進む今日、理系・文系の区別も曖昧になりつつありますが、本校でも理系進路を志す生徒が確実に増えてまいりました。文系志望の生徒にとっても、ICTの活用力や数学的思考力、科学的な素養が不可欠であることを、生徒自身が実感しています。今回の受賞は、こうした社会の変化を敏感に感じ取り、STEM教育に主体的に取り組む生徒たちの努力の成果にほかなりません。

現代社会は、AIの進展や環境問題など、科学技術と倫理観が密接に関わる課題に満ちています。このような時代において、女性ならではの視点や多様な価値観、そして深く論理的に思考し課題を解決する力を育むことは、学校の重要な使命です。

本校が掲げる目標は、社会に貢献する自立した女性の育成です。今回の受賞を励みとして、今後も、生徒一人ひとりが文系・理系の枠を越え、知的好奇心を存分に発揮できる学習環境の充実に努めてまいります。

明日も、皆さまにとって素晴らしい一日となりますように。

ごきげんよう。

大妻中学高等学校
校長 赤塚 宏子