OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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実りある2学期に向けて

皆さま、ごきげんよう。

大変な猛暑の中、お元気でお過ごしでしたでしょうか。本校も一昨日、9月1日に2学期を迎えました。本日は、中学始業式での校長のことばをお届けいたします。

* * *

長いようで短かった夏休みが終わり、こうして皆さんとまたご一緒できることを大変嬉しく思います。

この夏、学校の代表としてたくさんの素晴らしい活躍があり、入賞が報告されました。

・中学剣道部(千代田区剣道大会)

・理科部(東西中高交流砂金堀り大会)

・中学バトン部(Japan Cup マーチングバンドバトントワリング全国大会)

・中学ダンス部(日本中学校ダンス部選手権東日本予選大会および全国大会・全日本小中学生ダンスコンクール東日本大会)

・個人入賞(モノ・コトイノベーション2025)

おめでとうございます。表彰は改めて対面で行いますが、まずはこれまでの努力と成果に心から拍手を送りたいと思います。

「賞」というのは目に見えるわかりやすい結果ですが、「賞」がないからと言って、皆さんの夏の活動の成果がなかったわけではありません。日々の練習メニューを工夫した部活、文化祭の発表に向けて練習を重ねた部活もあったでしょう。苦手な教科に取り組み理解を深めた人、読みたかった本をじっくりと読んだという人もいますよね。それらもみな成果であり、成長です。

皆さん一人ひとりが、「この夏休みにこんな成長をした」と言える何かを持っているはずです。最後までやりきったという達成感や、少しずつでも前に進もうとする努力は、必ず皆さんの次のステップにつながります。ぜひ、この夏休みを振り返って、自分自身の成長を実感してみてください。

さて、今日から始まる2学期には、たくさんの学校行事があります。文化祭や球技大会、校外学習など、仲間と協力して一つの目標に向かう大切な時間です。 これらの行事を成功させるためには、「協働すること」、つまり仲間と力を合わせることが不可欠です。「自分はこうしたい」という強い意見を持つのは素晴らしいことです。しかし、自分の意見を主張するだけでは、物事は前に進みません。

皆さんは、それぞれ違う考えを持つ人間です。どんなに気が合う人でもすべての考えが一致することはない。こんな風にお話すると、何となく寂しく感じる人もいるかもしれませんが、全く同じ考えを持つ人がいないからこそ、皆さん一人一人の存在に価値があるのです。

仲間と協働するときには、相手の意見に耳を傾け、時には自分の意見を変えたり、譲ったりすることが大切です。一方で、どうしても譲れない、これは皆のためになる、と思うことは、勇気をもって主張してください。大切なのは自分を客観視する力。どうすればこの活動のためになるのかをしっかりと考えることです。

そして、仲間との信頼関係を築くために必要なのは「一緒にやろう」と人に語りかける勇気です。困っている人がいたら、そっと声をかける。失敗しても、最後まで諦めずにやり抜く。そうした責任感のある行動や姿勢は、周りの人たちからの信頼を厚くし、「この人となら、また一緒に何かをやりたいな」と思ってもらえるようになることでしょう。こうして築かれた信頼関係は、学校生活のみならず、社会に出てからも、物事を円滑に進めていくための、かけがえのない財産になると思います。

この2学期、それぞれの行事を最高の形にできるよう、仲間と協力し、たくさんの経験を積んでください。合わせて、この夏見つけた「自分の成長」に自信を持って、充実した学校生活を送ってほしいと思います。皆さんの2学期の活躍を心から楽しみにしています。

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明日も、皆さまにとって素晴らしい一日となりますように。

ごきげんよう。

大妻中学高等学校
校長 赤塚 宏子