OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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〜 大切なこと 〜

ごきげんよう
2月20日、大妻講堂で合唱祭が行われました。
中学生がクラスごとに課題曲と自由曲を演奏します。
どのクラスも素晴らしい演奏でした。
心が洗われる思いで聴いていました。
では私は何を素晴らしいと感じたのか?
生徒の“思い”が、それぞれの演奏に表れていたからです。
これは易しいことのようで、そうではありません。
プロの演奏は、どのようにして人に聴かせるか、
どのようにしたら受けるか、どのようにしたら褒めてもらえるか、
そのように感じられる演奏があります。
生徒の演奏にはそのようなことはひとつもありませんでした。
生徒の“思い”がそのまま音楽として表現されていました。
音程とリズムが正確であること。ピアニストはミスタッチをしないこと。これらのこ
とは「結果として」そうなるのはいいのですが、それだけが目標になるとつまらない
演奏になります。
舞台の上で感じたこと、それは生徒の“たからもの”です。
“たからもの”は一人ひとり違います。
人と比べることはできません。
課題曲は学年ごとに違うのですが、クラスの数だけの表現がありました。
ピアニストが感じる音楽も皆違っています。
同じ譜面を使っても違った演奏になるのは当たり前ですよね。
ピアノの前奏を聴いて、各クラスとも全く違う表現をしていました。
指揮者の考えも一人ひとり違います。
点数で評価することはできません。
演奏を評価でなく、感想書くとすれば私は400字では書ききれません。
演奏は演奏者の思いが一番大切です。
音楽以外でも、このような「いま」を大切にしてください。
それが積み重なって皆さんの『からだ』をつくります。
『からだ』とは「まるごとひとつ」の皆さん自身です。
みなさんの“これから”を楽しみにしています。
ごきげんよう

大妻中学高等学校
校長 梶取弘昌