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之を好む者に如かず
皆さん ごきげんよう
中間考査が終わりました。
今、皆さんは結果が気になっているようですね。
皆さんと話していて気になることがあります。
それは点数を必要以上に気にしているということです。
前にも話しましたが、試験は習ったことがどれだけ理解できたかを確認するものです。それは先生も生徒も同じです。
先生たちは悪い点数をつけるために試験をしているわけではありません。
「授業でやったこと、どれくらいわかってくれたかな?」
先生も心配です。
答案が返ってきた時、考えることは点数が何点かではなく、
・どこまで理解できているか
・何がわからなかったのか
・これからどんな勉強をすればいいのか
これだけです。わからないことは先生に質問しましょう。
『論語』という書物があります。
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之を知る者は 之を好む者に如かず
之を好む者は 之を楽しむ者に如かず
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『論語』の中の「雍也(ようや)」にあることばです。意味は、「ものごとを知識として知っているだけの者は、これを愛好する者におよばない。さらに言えば、これを愛好する者は、楽しんでいる者にはおよばない」という意味です。
音楽評論家の吉田秀和さんがご自身の著書のタイトルに使いました。
吉田さんは「『之』を『音楽』と読んでもかまわない」と言っています。
これは「音楽は楽しめればいい」という意味ではありません。音楽を通して、いろいろなことを深く考えよう。そう言っていると私は思っています。
吉田さんの音楽の聴き方は、常に「なぜ作曲家はこの音を書いたのか」、「なぜこの演奏家はこのように演奏するのか」です。考えても答えは出ません。考えること自体が楽しいのです。これが「之を楽しむ者に如かず(楽しんでいる者にはおよばない」ということです。
皆さん、学ぶことを楽しみましょう。試験の点数が問題ではありません。
太極拳の動画も配信します。9月の文化祭で生徒会のメンバーと披露しました。簡単な動きだけ取り上げました。時間があるときにやってみてください。
気持ちがゆったりとすると思います。