OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

お知らせ

校長先生のお便り

校長先生のお便り
  • 受験生
  • 在校生・保護者
  • 卒業生

4月の30日に中1保護者会で話をしました。そのお話を皆様にもお伝えします。

皆さま ごきげんよう。

校長の梶取です。この4月から校長を務めています。よろしくお願いします。
あらためて、お嬢様のご入学おめでとうございます。教職員一同、6年間、大切なお嬢様をお預かりします。私たち教職員と保護者の皆さまができることは違います。
 学校と家庭と地域が子どもたちを育てると言われて来ました。いまは地域の力が落ちています。コロナ感染拡大の中で、社会のあり方も変わってきました。その中で学校と家庭が果たす役割はとても大きくなっています。近い将来、地域社会も本来の力を取り戻すでしょう。いずれにしましても、未来を担うのは子どもたちです。保護者の皆さまと私たち大妻の教職員が一体となって生徒たちの成長を見守りましょう。
 学校も子どもたちの成長を育む場ですが、先頭に立つのは子どもたちです。保護者の皆さまは勿論、私たちも先頭に立つのでなく、子どもたちの側にいて、見守る立場が望ましいと考えます。
生徒たちは日々成長しています。受験に向かっての数年間は保護者の皆さまも大変なご苦労があったことと思います。これからはしばらく、お子さまを遠くから見守る姿勢でいてください。皆さまのために時間を使ってください。そうすることで、お嬢様たちも成長します。
 大妻生に限らず、子どもたちは大人から評価されることに慣れすぎています。試験での評価、日々の行動に対する大人の目を気にしています。この姿勢が子どもの成長を妨げます。
 中学生ともなれば考え方もしっかりしています。ただ、心身の状態がアンバランスのため、大人からみると危なっかしく見える場面も多いです。そこで周りの大人がどこまでガマンできるかです。手を差し伸べれば、問題は起こりません。しかしこれからは、手を差し伸べる場面でもあえて助けず、失敗させる経験を積ませることです。アインシュタインは「失敗したことのない人間は、挑戦したことのない人間である。」と言ったそうです。
 皆さま、お嬢様との距離感を少し変えてみませんか?そうすることで、お嬢様だけでなく、保護者の皆さま、私を含めた教職員も成長するのです。成長するのは子どもたちだけではありません。大人も成長しなければいけません。学校は大人と子どもが共に育つ「学び舎」です。

 いま 校長室の扉は開けたままにしています。中1の生徒もよく話にきます。口々に「授業が面白い」「学校が楽しい」と話してくれます。生徒達の期待を裏切らないように先生たちも頑張っています。
 私もこの学校の新入生です。この一ヶ月の感想を申し上げると、生徒たちがとても元気だということです。先日の生徒対面式のあとの部活動紹介では、中2、中3の生徒がそれぞれの部活のPRをしました。そのパフォーマンス、プレゼン能力の高さに圧倒されました。各部が製作したスライドは大人顔負けの見事なものでした。私も学校説明会などでスライドを使いますが、生徒が作ったスライドを見てしまうと恥ずかしくなります。今後は私のスライドも生徒に手伝ってもらおうかと思っています。
 生徒はとても活発で元気ですが、中には教室で静かに本を読んでいる生徒もいるはずです。私が話した生徒には「教室のみんなが気持ちいい環境をつくろうね」と言っています。いろいろなタイプの生徒が気持ちよく暮らせる「学び舎」でありたいと願っています。
 今後、保護者の皆さまにお力を借りる場面も出て来ます。また、保護者の皆さまからのご相談もあると思います。大切なのはコミュニケーションです。生徒と保護者の皆様、私たち教職員が気持ちよく過ごせる環境をつくります。今後ともよろしくお願いします。

大妻中学高等学校
校長 梶取弘昌