OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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高校2年STEAM探究講座 世界最先端の技術とアカデミックライティングを学ぶ

 今年度、高校2年生全員を対象に「総合的な探究の時間」としてSTEAM探究講座を開講しています。STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts・Liberal Arts(芸術・教養)、Mathematics(数学)の頭文字をとった造られた言葉です。文系理系を問わず全員が学んでいます。
 今回は、お二人の研究者をお招きしました。
 前半は、琉球大学教授・H2L創業者の玉城絵美先生による探究講座「イノベーションの作り方:Body Sharing」です。玉城先生は米国TIME誌「世界50の技術」選出・東京大学総長賞を受賞した研究者・起業家です。能動的な体験に必要な人が物体に作用し、臨場感を得る感覚である「固有感覚」の共有であるBody Sharingについて、世界初公開の映像も交えながらイノベーションの作り方について講義して頂きました。玉城先生がNTT docomo5Gとの連携で行っている「ロボットの体(上半身)を借りて、遠隔地に行く」という夢のような実験の紹介もありました。ワクワク感満載の講座でした。質疑応答では生徒から鋭い質問がたくさんありました。生徒たちは、「問い」を立てと玉城先生との対話によってさらに深く学んでいました。
 後半は、青山学院大学アカデミックライティングセンターの小林至道先生によるアカデミックライティング講座「安心してください…教えます!探究論文を書くための基本」です。
論文の書き方、リサーチの仕方、文献の読み方、引用の仕方、論文の型などについて、小林先生のテキストを使って学びました。生徒たちは高校生の段階で大学・大学院レベルのアカデミックスキルズを学ぶことができ、貴重な経験となりました。高校2年生は今回学んだアカデミックライティングのスキルによって全員が4,000字の課題研究論文を執筆します。生徒一人ひとりが問いを立て、研究し、論文にまとめ、研究発表します。生徒一人ひとりが悩み苦しみながらも探究することを通して成長できることを願っています。

校長 成島由美