OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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生徒を動かす授業

中学1年生の英語、5,6限を休み時間も含めつなげて、ゲーム形式のワークショップが行われていました。
クラスを7つの大陸にわけて、それぞれが5.6人づつ住民です。
封筒が配られ、それぞれ違うゲームルールが示され、言葉を発することなく、ゲームを行い勝ち負けを競い、負けた人や勝った人が違う島に移るという指示がでます。
島を移ると違うルールのゲームになっているのですが、それを空気をよんだり、 周囲の人がジェスチャーで教えたり半ば強制されたりして場になじんでいきます。
終盤には民族大移動が行われ、ほとんどの生徒が別の島へ移動をします。

これは異文化を理解するワークショップ。
移動は生徒たちにとっての留学や移住を意味します。
国や大陸が異なれば宗教や言語、価値観、ルール規範などが異なって当然その中でどうふるまうか、何を思うのか。
生徒たちは振り返ったり、経験からの学びを一般化して全員に発表します。
生徒が生徒から学ぶ、教員はあくまでも仕掛け人。

授業の最後に先生が質問をします。
「ストレスなく一つの国に留まりたいか、渡り歩いていろいろなルールを経験したかったか?」。
このクラスの大妻生はだいた1:5くらいでいろいろ経験したい、子が多数派でした。
これが男子だと同じ年齢でも異なるんだろうな、、とドメスティックな愚息を思い出しました。
女の子は度胸があって頼もしいこと!。
若いうちは環境変化を恐れず、自らを異次元になじませること、未知の世界に興味を持ち続けることがそんな苦労せずにできたりします。
知らない世界が多いからこその特権です  いつか大妻生たちは地球規模のスケールで自らの力を試し、友達を作り、活躍の幅を無限に広げてほしいものです。

今年からスタートした中学1年全員のグローバル探求の授業、昨日からスタートした高2STEAM探求講座等、生徒が自ら問いをたてて、考える、社会に出たら当たり前のこの思考をできるだけ授業の中で多く鍛えていきたいと思います。

校長 成島由美