OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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2月13日 社会とつながる 特別講座実施

 在宅オンライン学習最後の日、午前、高校2年情報科の授業では三菱重工でエンジニアの採用の仕事をする鈴木良子さんの講義を全員が自宅から聞きました。社会の変化によってなくなる仕事、これから増えていく仕事、現在企業のニーズに対して足りないくらいの仕事やスキル等、高校生にもわかりやすい写真やデータ等を踏まえ働く意味、働き続ける意義など、ちょっと先にある就職市場で起こっていることを教えていただきながら、あと1年弱情報科で学ぶ意義や、進路決定へのヒントなどを頂けたと思います。
 三番町の地の利を生かして、社会の第一線で働く人たちのなまなましい話を聞くことが「学ぶ」と「働く」をつなげ、将来長く社会に関わり続けるためにいま学んでおくこと、学びは未来のためにあること、先を見通して、先になって役に立つ、自由に生きられるために人と異なるどんなことをいまから意識して学ぶべきか、調べておくべきか考えるきっかけをつかめた生徒も多かったと思います。

 この日の午後は、大妻特別講座、今年は感染予防のために人数を絞ってのナマ授業と録画配信という形で実施しました。
「世界一受けたい授業」でもおなじみの東京大学名誉教授石浦章一先生のお話を高校1年生の代表生徒13名が約1時間学べた貴重な機会でした。ユーモアに満ちたわかりやすいテンポのいいお話はだれもが引き込まれたと思います。みんなに身近なコロナウィルスについて、ワクチン接種はどうとらえればいいかなど、対話方式で生徒たちとの楽しい講義は進んでいきました。
 探究の面白さ、自ら関心のあるテーマを探すことの大切さなど、これから大学での学びや大学院、社会人になってからもずっと続く、疑問をもち、自ら調べ考え尽くすことの大切さを身近ないろいろなデータを見せていただきながら学ぶことができました。生徒たちも活発に質問が出せたと思います。
 教師は決して学校の先生だけじゃない。未来を生き抜く生徒たちへの指南役は、社会で様々な経験をした先駆者、専門家、プロフェッショナル、が学び舎にやってきて、授業をしてもらうことも大切。生徒たちが長く生きるのは学校の外であり、多岐にわたっての活躍を仕掛けたいからこそ多様な先生方の刺激を早い段階から生徒たちに届けたいと思っています。
 石浦先生の授業は、中学3年道徳の授業及び高校1年総合的な探究の時間で全員がオンデマンドにて受講します。また、中学1年、中学2年、高校2年、高校3年の希望者がオンデマンドで受講します。さらに、保護者もオンデマンドで受講が可能です。新たな気づきをもって、前向きに生徒たちが学べるきっかけになりそうで、楽しみです。
 先生方、のんびりしたい土曜日、緊急事態宣言下にも関わらず、学校までお運びいただきましてありがとうございました。

校長 成島由美