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駒場東邦模擬国連会議「KTMUN2025」参加

2月9日、駒場東邦中学校・高等学校で開催された模擬国連会議「KTMUN2025」に本校の中学生・高校生合わせて29人が参加いたしました。また、議長団としても本校の高校生2人が参加し、スムーズな会議進行を行なっていました。

今回は「AIの使用と規制」を議題として議論をしました。各生徒が具体的な目標を持って参加し、1日を通して大きな自信を得たようでした。今回の経験を次の会議にもぜひ生かしてほしいと思います。

< 大使として参加した生徒の声 >
今会議の議題は、「急速に変化する人工知能への対応」でした。
AIという人類享有の財産を「正しく」、「みんなで」利用するための政策を議論しました。

私はフランス大使を担当し、EU加盟国としてAI利用時の人権保護の重要性を訴え、厳格な規制を求めました。その中で感じたのは、AI開発との両立の難しさです。AI開発競争が激化し、多くの国がAI先進国を目指す一方で、プライバシーの権利や知的財産権などの人権が軽視されています。単に発展途上国へ技術支援をすれば良いのではなく、人権に対する価値観の違いが絡んだ複雑な議題でした。会議当日は、人権保護のためのAIガバナンスが大きな対立軸になりました。国益とともに国際益も守り、具体的で現実性のある議論ができたと思います。

採択された決議案には、「AI技術の利用者の責任を認識する」という文言がありました。
私はこの言葉に改めてはっとさせられました。Z世代と呼ばれ、AIに最も身近な世代である私たちが、AIガバナンスについて考える機会となったことに大きな意義があると考えます。今後も、進化するAIとの付き合い方を模索する必要性があると実感しました。

このように、模擬国連の魅力の一つに、会議の場で完結することなく、学びが発展することが挙げられます。これからもその学ぶ喜びを大切にし、国際問題について学びを深めて参りたいです。