OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

お知らせ

ごもくめし

ごもくめし
  • 受験生
  • 在校生・保護者

医療探究講座特別編『VRを使った解剖学実習』『メタバースを活用した医療の可能性』

 医療系探究講座受講生の中から希望者がVRを使った解剖学実習及びメタバースを活用した医療の可能性について学びました。今回は、株式会社MAI  JAPANの御協賛、同社代表取締役社長の平岩祐太氏に講師を務めて頂きました。
 VR解剖学実習では、医療現場のDX化に対応し、より高度な医療系人材育成を目的としたソフトウェアである「BODY MAP」を使用しました。「BODY MAP」を使用した解剖学実習は高等学校では大妻高等学校が全国初となります。VR空間で自由に解剖操作や観察ができ、ネッター解剖学アトラスの人体データを3Dに再構築し、人体の細部までが忠実に再現されていますので、皮膚や筋肉、内臓を取り出し観察や注射やエコー操作のシュミレーションすることができます。参加した生徒たち全員がVRのヘッドセットを装着して、実際の解剖学実習や対人実習では観察することができない、臓器や筋肉の動きを手に取りながら観察し、人体の理解を深めました。
 メタバースを活用した医療の可能性については、医療メタバースである「MEDIVERSECITY」の取り組みについて学びました。病院のメタバース空間の紹介もありました。現在、日本ではメタバース診療が認められていないため、メタバース医療相談に留まっていますが、将来、メタバースを活用することによって、医師、患者、医療従事者、医療機関、教育機関、企業をつなぎ、地域医療格差や患者の医療情報格差を解消することが期待されています。
 講座の後半からは、進路指導部長・探究科主任の森弘達がファシリテーターを務め、「医療におけるAI・メタバースによる課題解決」をテーマに探究ワークを行いました。
 参加した生徒からは「人間の臓器や筋肉の位置や構造を立体的に見たり、VRで解剖してみたりしました。心臓の断面では、心電図と連動して脈を打っている様子が音も聞こえる中で内部まで観察することができて面白かったです」「VRやメタバースを体験する機会が少ない中、とても良い経験になりました。医療VRもメタバースもまだまだ知名度が低いので広まってほしいと思いました」「実際にVRを使ってみて、自発的に自分が知りたいことや欲しい情報をピンポイントで得られる個人個人に対応した便利なツールだと実感しました」「メタバースで診療ができるようになれば、時間や場所を問わず、診療を受けることができるようになり、日中、仕事がある人は早朝や夜にも診療を受けることができて、便利になると思います」「VRを使って骨や神経、皮膚、内臓をつけたり、外したりすることができ、実際に解剖しているような感覚でした」などの声が寄せられました。