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全国高等学校ギター・マンドリン音楽コンクール
ごきげんよう。マンドリン部第59代CelloTopを務めました、高校3年PRメンバーです。
7月27日、28日に「全国高等学校ギター・マンドリン音楽コンクール」が行われ、高校マンドリン部が優秀賞・3年連続優秀賞・全国2位に相当する朝日新聞社賞をいただきました。
最後の舞台で弾く曲に選んだのは、吹奏楽でお馴染みの「マードックからの最後の手紙」(樽屋雅徳作曲・遠藤秀安編曲)です。本曲はタイタニック号の航海をコンセプトとしており、場面によって変化する繊細で美しいメロディーと陽気なリズム、そして船の沈没を想像させる切迫感が特徴で、最後は壮大なメロディーで締めくくられます。
曲決めをしていく中で、とにかく高3の12人全員が好きな曲、また各パートが輝ける曲だったので選びました。
この曲は打楽器の存在が核となるため、練習では、打楽器が居なくても迫力を落とさず、かつ弦楽器集団だからこそできる新たな音楽を追求していきました。
譜面に書かれていることはもちろん、吹奏楽スコアも見ながら、書かれていない裏の裏まで同輩とアイデアを出し続け、自分達なりの音楽を作り上げていきました。
演奏中は最後まで笑顔で弾こうと決めていたので、込み上げてくる涙を堪えながらも、二度と戻れない、この8分間を後悔のないよう、全てを出し切りました。
もちろん、やるからにはみんな1番上を目指していましたが、演奏に関して悔いは一切残っていません。
2位で大妻が呼ばれた時の客席の「えぇぇ」というザワつき、演奏後の舞台から見る感動で泣いている沢山の観客の方の姿、経験したことのない想像以上の鳴り止まない長い長い心のこもった拍手、そして沢山の方からのお褒めの言葉。
嬉しくて涙が止まりませんでした。私たちの演奏が多くの方の心に響いたことを実感し、それだけで5年という月日の努力が報われた気がしました。賞ではこの演奏の全てを表しきれません。
大妻に入学し、マンドリン部を選んだからこそ、経験できた最高の思い出です。決してこの日のことを忘れることはないと思います。
たくさんの苦難を乗り越え、築き上げた高3の強い絆と、この経験は何にも代え難いものです。この5年間、共に沢山の時間を過ごし、一つ一つの行事に真剣に向き合いました。全力で走り続け、沢山揉めて、沢山泣いて、沢山笑い、何でも言い合えるこの11人の仲間は、かけがえのない存在です。
あの日流した悔し涙も、いつか糧となって新たな成長の1歩となることを、私たちは5年間で何度も学びました。みんなで泣いたり泣き止んだりを過ごした帰りの新幹線も、数年後には人生で欠かせない転機のひとつになっているかもしれません。
入学式のマンドリン部の音色に感動し、入部してから早5年。最後の最後まで、沢山の学びと素敵な思い出をくれたマンドリン部に感謝です。