OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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米国私立ニューヨーク大学アンドリュー・ハミルトン学長との面会

前オックスフォード大学総長アンドリュー・ハミルトン氏は大妻女子大学にご夫妻でおいでいただいたり、オックスフォード大学でもお会いしたりと、大妻との親交が深まっていました。その氏に、総長退任をひかえた2015年秋の来日に合わせ、東京で実施されたフェアウェルドリンクス以来、約半年ぶりにお会いしました。2016年1月から就任している私立ニューヨーク大学・学長室は70 Washington Square SouthにあるBobst Libraryの最上階でした。さすが警備も厳しく、図書館入口でのチェックに加え、直通エレベーターの前にはまたかと思わせるように警備員が2人立っており、関係者及び面会の約束者のみが乗ることができ、案内人もエレベーター内に常駐している体制でした。

ハミルトン学長の暖かい出迎えを受け、「ニューヨークの中で一番素晴らしい光景を見せてさしあげましょう」という言葉が続きました。それはエンパイア―・ステートビルなどの摩天楼が林立する風景と、窓辺で孵化して3日目の雛へ鷲のつがいが餌を口移しで与えている姿や、まだ孵化していない残り2個の卵を温めている様子でした。地上を遥かに見下ろす中空のごく小さな空間(窓の縁)で営まれているひとつの出来事と、遠くにそびえる不動とも見える沢山の建造物との対照でした。それはまさに「野生の生命」と「文明」という対極を、ひとつの窓の中に現出させているものと言えます。グラウンド・ゼロという人間の悲劇を示す史的モニュメントが近くに存在するNew Yorkで、こうした野生の鷲による昔から変わらぬ自然の営みの展開という、「秘かな命の輝やき」に対して、静かな畏敬の念を覚えたことでした。