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放課後の王国
皆さま、ごきげんよう。
6月初めの学校は、実ににぎやかです。
中間考査が終わりほっと一息、中学1年生の仮入部が始まり、週末には体育祭を控えています。
放課後の校内を歩いてみますと、あちらこちらで、様々な活動が同時に進んでいました。
体育館では、バスケットボール部の体験会が行われていました。
中学1年生と先輩たちが小さなグループになり、ボールを使ったゲームに挑戦しています。
うまくいかずにボールを落としてしまう場面もありますが、それがかえって場を和ませます。
先輩たちは、「こうするとできるよ」と自然に声をかけながら、後輩をリードしていました。
マンドリン部ではミニ演奏会が開かれていました。
演奏者との距離は驚くほど近く、弦をはじく指の動きまで見えるほどです。
美しい音色に耳を傾ける中学1年生の表情は真剣そのものでした。
理化部では、夏の砂金掘り大会に向けた特訓の真っ最中です。
黙々と砂と向き合う先輩たちの背中そのものが、新入生への何よりの勧誘になっているように思えました。
体育祭の準備も佳境を迎えています。
三色の応援団は演技の型を合わせ、高校3年生を中心としたチアリーダーたちは振り付けの確認に余念がありません。
団ごとに掲げる団幕づくりでは、生徒たちが絵の具にまみれながら、筆を動かしていました。
一方で、自習室で静かに机に向かう生徒たちの姿もあります。
中学生がチューターの先生に英語の受動態を教わっている様子も目に入りました。
「私が本を読む、を受け身にすると、本は私に読まれる、でいいのですか」
そんな質問に耳を傾けていると、「私もついでに聞いていい?」と、隣の生徒が加わってきてミニ勉強会が始まりました。
ここまで書いてきて、もう一回り校内を歩いてみましたら、ある階で人だかりを発見。
皆、上を見上げています。
投げて遊んでいたスライムが、廊下の天井にはりついてしまったとのこと。
長いほうきを振り回して、やっと取れた後は、生徒も私も笑いころげてしまいました。
放課後の学校には、生徒たちだけの王国が広がっています。
それぞれが思い思いの活動に取り組み、仲間とともに時間を過ごしています。
勉強に向かう姿もあれば、部活動に打ち込む姿もある。体育祭の準備に汗を流す生徒もいます。
これこそが学校、これこそが大妻なのだと思います。
その中で生徒たちは、自分の世界を少しずつ広げていくのでしょう。
放課後の校内を歩きながら、私は何とも言えない幸せな気持ちになりました。
夢中になれるものがあるっていいな。
ともに笑い合える仲間がいるっていいな。
そして少しだけ、こんなことも思いました。
もし今の私が中高生に戻れるなら、どの部活動を選ぶだろう。どの色の応援団に入るだろう。
そう考えてしまうほど、大妻の放課後は魅力にあふれていたのです。
明日も皆さまにとって素晴らしい一日となりますように。
ごきげんよう。


