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努力が光に変わるとき
皆さま、ごきげんよう。
大妻中高バトントワリング部は、創部35年を超える伝統ある部活動です。これまで、さまざまな大会で輝かしい成績を収めてまいりました。テーマの設定から構想、そして踊り込みにいたるまで、一つの作品に魂を込めるように日々練習を重ね、いよいよ本日、全国大会の舞台に臨むことになりました。
昨日は、校内向けに作品の「お披露目」が行われました。期末考査中ということもあり、ギャラリーは教員のみでしたが、きらびやかな衣装に身を包み、整えられた髪に緊張の面持ちをたたえながら、本番さながらの演技が始まりました。
バトンの競技をご覧になったことはありますか。フロアいっぱいに広がった全員が美しいフォーメーションを描き、音楽に合わせてその隊形を次々と、まるで万華鏡のように変化させていきます。見どころは、高く投げ上げるトスや、投げ合ったバトンを演技者同士が交換するエクスチェンジ、指先や体の周りで繊細に回すスピンやロールなど。また、作品の世界観を表現するしなやかな身体の動きも大きな魅力です。
華やかな競技と思われがちですが、今回のお披露目を数歩の距離で観る中で、客席からは見えない世界があることを知りました。数分間全力で演技したあと、満面の笑顔で最後のポーズを決める彼女たち。しかしそこには、抑えきれぬほどの荒く激しい息づかいがありました。衣装のきらめきとは対照的に、この競技がいかに苛烈なスポーツであるかが伝わり、胸が締めつけられるような感動を覚えました。
美しい白鳥は、水面下で懸命に足を動かしているといいます。素晴らしい成果を生み出すために、ひたむきに力を注ぎ続けているのは、バトン部に限りません。大学受験に向けて悩みながらも懸命に取り組む高校3年生も、中学受験を控えて学習に励む小学生も同じでしょう。みんな頑張れ！ 積み重ねた努力は、必ず光となってあなたを照らすはずです。
本日の大会では、部員たちの息づかいの一つ一つが力となり、作品にさらに大きな生命を吹き込んでくれることでしょう。私も会場に足を運び、皆の姿をしっかりと見届けるつもりです。
すべての努力者に、心からのエールを送ります。
明日も、皆さまにとって素晴らしい一日となりますように。
ごきげんよう。