OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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校長先生のお便り

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「勉強」と「学び」

皆さん ごきげんよう
中学入試が終わりました。
受験生そして保護者の皆様、大変なご苦労があったと思います。

中学入試だけでなく、大学入試も長い人生の中では一つの通過点です。良い結果を得ることは素晴らしいことですが、それ以上に最後まで諦めないこと、最後までやり抜く経験はとても大切なことです。

多くの知識を取り込み、それを咀嚼し、それを答案に書き、高い評価を得ることが入試で要求される力です。何の疑いもなく一つの目標に向かって邁進することは確かに大切な能力ですが、いろいろなことに疑問をもち、ゆっくり考えることが皆さんにとってはもっと重要なことです。

皆さんには「学ぶことの意味」を考えてほしいのです。例えば数学。受験科目で数学や算数がなくなってもこの世から数学はなくなりません。文学も同様です。国語の試験で物語が出題されなくても作家は物語を書き続けます。

なぜでしょうか?

数学・算数や国語だけでなく、あらゆる学問は私たちにとって必要だからです。試験があるから学ぶのでなく、私たちにとって必要だから学ぶのです。そう考えると「学ぶ」ことが楽しくなりませんか?

私は「勉強」と「学び」という言葉を使い分けています。「勉強」と言うと人から強いられたものというイメージがあり、私は好きになれません。「学び」という言葉からは「自ら学ぶ」というニュアンスを感じます。これからもしっかり学び続けてください。大人たちも、子どもたちもしっかりと学び続けることで世の中は良い方向に向かっていきます。私はそう信じています。 “And the world will be better for this” (ミュージカル「ラ・マンチャの男」より)
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紹介した写真は美化委員の生徒が毎月届けてくれる花です。
また「ごもくめし」のページには生徒がつくった受験生への
応援メッセージが出ています。
一つ一つの花を心をこめてつくっていました。
今、3階ラウンジにはお雛様と華道部が生けた花が飾られています。
生徒たちの優しさ、暖かさを感じます。

ごもくめし「受験生への応援」はこちら

大妻中学高等学校
校長 梶取弘昌