OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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中学一年生 オックスフォード問題に挑戦

今年から中学一年に「グローバル探求」の授業がスタートしました。
「過去に戻れるならいつにしますか、それはなぜですか」1年三組の授業を覗くと、このテーマでのまだこの段階では日本語での8人×5グループでのディスカッションでした。
お友達になりたてのそれぞれが、自分の生きざまを話し、説得力をもたせながら自己紹介を兼ねながら話を始めます。
記録係は丁寧に会話のキャッチボールはどう転がっていくのかを矢印で記録します。
英語科主任の関先生の企画。まずはディスカッションと雑談の違いを知ってもらいたい。
授業はいい滑り出しのようでした。
この問題はどこから持ってきたと思う?関先生がクラスに問いかけると「どらえもん」という手があがりました。
これは実際、世界最高峰のオックスフォード大で出された質問であることを説明されるとクラスはざわめきます。
答えのない問題に、どうやってアプローチするか、論理性をもたせながらいかに周囲を説得するか、大切な訓練です。
生徒たちはそのあと
・幸せはお金でどれくらいが決まるか
・欲深いは善か悪か
・悪い本とは何か
といった異なるテーマを班ごとに議論し、以前の議論にならなかった反省点を意識しながら、あらたな「議論」に挑みます。
世の中は正解なんかないことのほうが多い。人の価値観、意見の食い違い、好き嫌い、生きてきた過去、さまざまな人たちが世の中にはいて、そのなかでいかに合意形成したり矛盾を解きほぐすかが社会にでたら大切なこと。
この授業はこれを最後は英語でやっていくのですからなんとも頼もしい1年生たち。
大きくなあれ。ここではいっぱい話していっぱい失敗して、学校の外で成功すればいいのだから。

校長 成島由美