東京医科大学医学部細胞生物学分野准教授の田代倫子先生を講師としてお迎えし、「医師の学びと広がる多様性」をテーマに医療系探究講座を実施しました。高校１年・２年生６６名が受講しました。前半は、田代先生による講義、後半は、森弘達進路指導部長・探究科主任がファシリテーターを務め、医療探究ワークショップを行いました。
田代先生の講義では、「女性医師の増加」「女性医師の心の葛藤」「女性医師への行政や職場のサポート」「医学生はヒトについてすべてを学ぶ」「臨床と研究、そして教育」「医師の活躍の場はいろいろ(臨床医、研究者、医療行政、その他)」「生理学、自律神経系による生体調節」「胸キュンのわけは」など、期待される女性医師の活躍と先生の御専門である生理学について学びました。
医療探究ワークショップでは、医師の仕事・研究者の仕事、医学の面白み・医療・医学への興味・関心、期待される女性医師の活躍、医療を通して社会を変える、自分を変える、未来をつくることについて深く考え、田代先生との対話、生徒どうしの対話を深めました。
受講した生徒たちからは、「女性がより輝ける社会がつくられることが社会や自分自身の選択の幅を広げることにつながると思いました」「自分が学習した医学知識と技術を用いて、現在治療が困難で苦しんでいる患者さんや貧困地域に適切な医療を届けられるような人になって、誰もが平等に医療を享受できるようなことに貢献していきたいです」「言語の隔たりなく、安心・安全の医療を提供したい。また、AIと共存して手術の正確さを高めたいと思いました」「アルツハイマーなどの病気を治療したいです」「医療を通じて、人びとと関わり、子どもたちに安心感と夢を与えたい」などの声が寄せられました。