OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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英国セミナー(3)

 今日は午前の授業が終わってから、スクールツアーに出かけました。
チェルトナムレディスカレッジの基礎をつくったドロテア=ビール先生は、1858年、若干27歳で校長に就任、その後の50年以上を女子教育に捧げた方です。校内にあるアーカイブ室で、先生のご苦労と、女子教育にかけた不屈の精神を学ぶと、コタカ先生と重なることが多く、親近感がわきました。チェルトナムレディスカレッジのシンボルはデイジー(ひなぎく)で、女性がすくすくと成長し花開くという意味が込められているそうです。説明をしてくださった学生が、心からビール先生を愛し尊敬していることが伝わってき、「私たちにだってコタカ先生がいらっしゃる」と思わず言いたくなりました。
 他にも、クラシックなつくりで古い本に囲まれた図書室や、パイプオルガンを備え付けた荘厳な雰囲気のプリンセスホール、自分を静かに見つめ直したい時に利用できるクワイエットルームなど、魅力的な施設を見学することができました。図書室前の廊下は、マーブルコリドーと呼ばれ、現在でもここを通るときは、無言で、一列で歩かなくてはいけない決まりになっているそうです。この廊下の壁には、様々な時代に何かを成し遂げた力強い女性の像が飾られており、そうした先人たちに敬意を払っての決まりのようにも思えました。
 夕食後は、カレッジの芝生でラウンダーズという野球に似たスポーツを楽しみました。ハウスに戻って調べてみると、19世紀末の女生徒たちが、全く同じ芝生でホッケーに興じているモノクロームの写真を発見。脈々とつながっている伝統の中に、自分たちも置かれているような不思議な感覚を覚えました。