OTSUMA JUNIOR & SENIOR HIGH SCHOOL

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校長先生のお便り

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一人で、そして皆で

皆さま、ごきげんよう。

先週は、関西方面への中学修学旅行、そして中学1年生の保護者会と、様々な行事がございました。

修学旅行に参加した中学3年生からは、「京都での自由行動が本当に楽しかった」という声が聞かれました。自分たちで計画を立て、主体的に行動することに喜びを感じたようです。ハプニングもあったようですが、班の友達と協力して乗り越えたと聞き、学び多き旅になったことを嬉しく思いました。

また、中学1年生の保護者会には、ご多忙の中、多くの皆様にご出席いただきました。入学から二週間というこの時期に、生徒たちの学校生活の様子を教員と保護者の皆様で共有できたことは、生徒の成長を共に支える私たちにとって、大変心強く、改めて身の引き締まる思いがいたしました。

さて、今回皆様にお伝えしたいのは、先日日曜日に開催されました、中学音楽部・高校コーラス部の定期演奏会についてです。

総勢38名の部員たちが、心を込めて11曲を歌い上げました。その中でも特に私の心に残ったのは、この春に中学音楽部を引退する高校1年生が歌った「I see the Light(塔の上のラプンツェルより)」です。なんと、1年生の部員10名が、一人ずつ舞台の中央に進み出て、ソロパートを歌い上げたのです。1087席もの広さを持つ大妻講堂の舞台で一人で歌うというのは、さぞかし緊張したことでしょう。しかし、彼女たちは皆、堂々と歌いきりました。

それぞれの生徒の声色、声量、そして歌い方は異なります。しかし、皆が「これが私の歌だ」という自信を持って歌っている姿が、ひときわ印象的でした。合唱は、皆が声を合わせ、心を一つにして歌うものですが、この演奏会を通して、個性豊かな一人ひとりが、自身の個性を大切にしながら、全体の調和を追求しているということが、ひしひしと伝わってきました。「個」と「協働」について深く考えさせられる、素晴らしい時間でした。

勇気をもって挑んだ今回の経験は、生徒たちの心に長く刻まれ、確固たる自信へと繋がっていくことでしょう。本校はこれからも、生徒一人ひとりがそれぞれの舞台で輝けるよう、様々な機会を提供してまいりたいと考えております。

明日も皆さまにとって素晴らしい一日となりますように。

ごきげんよう。

大妻中学高等学校
校長 赤塚 宏子