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 『平成16年度 高校2年生修学旅行について』
≪日 程≫
2004年5月11日(火)〜15日(土)の4泊5日

≪コース≫
1日目 飛行機で鹿児島空港へ → 仙巌園・尚古集成館 → 知覧特攻平和会館(お話を伺ってから館内見学) → 鹿児島市内泊
2日目 黎明館・城山(城山より鹿児島市内・錦江湾・桜島の眺望を楽しむ) → 阿蘇中岳火口見学(往復ともにロープーウェーで) → 熊本市内泊
3日目 熊本港からフェリーで島原港へ → 雲仙岳災害記念館「がまだすドーム」・島原武家屋敷 → 長崎稲佐山(長崎市内の眺望を楽しむ) → 長崎市内泊
4日目 ホテルにて被爆者講話(約1時間の講話) → 長崎平和公園(献花を含む鎮魂のためのセレモニー) → 長崎原爆資料館 → 長崎市内班別自主研修(昼食を含む約半日 の自由行動) → 長崎市内泊
5日目 吉野ヶ里遺跡 → 太宰府天満宮参拝(大学合格祈願) → 福岡空港から飛行機で羽田空港へ

≪事前学習≫
旅行委員会・九州研究班・長崎研究班・平和学習班・美術班に分かれ前年11月より準備を進めました。
九州・長崎研究班を中心にした学年発表、学年全員が見学地について調べたLHRでの発表、平和学習班は知覧特攻平和会館と長崎原爆を中心に平和を考えるビデオを制作・発表しました。それらの成果をしおりの形にまとめ美術班が装丁、カット等を考えました。
今回特に力を入れたのが平和学習についてでした。ビデオでは「第二次世界大戦の経緯(日中戦争・太平洋戦争)」「特攻隊とは」「長崎の原爆」「第二次世界大戦と現在の日本」の4パートに分かれそれぞれ工夫して映像化しました。さらにビデオを見終わった後にクラスでの話し合いを行い、感想文を書くなど平和について学習を進めました。長崎での被爆者講話は、平和学習班が中心になり事前に講師の先生にビデオをお送りし自分たちの学習の歩みを伝え、その上でどのような話をしていただきたいかなどの連絡を取り合って当日に臨みました。当日は生徒が司会進行を行い、質疑応答も活発に行われるなど事前学習の成果が実りました。長崎平和公園では、学年全体で折った千羽鶴を捧げ、犠牲者のご冥福を祈り世界の恒久平和を祈念しました。

≪生徒感想文≫
『知覧特攻会館を見学して、また講話を聞いて』

 敷地内に入ってまず私の目に入ったのはおびただしい数の石灯籠でした。
全部で1036個あるのだそうです。私はこの数字を一生忘れないだろうと思います。次に目に入ってきたのはぼろぼろに破損した飛行機でした。59年前に本当にこの飛行機に乗って出撃し、命果てた人がいたのかと思うと私は切なくて切なくてたまりませんでした。私は旅行に行く少し前に17歳になりましたが、私と同じ17歳で出撃していった人たちの写真を見た時、私はこの人たちの“死にたくなんかない。もっとやりたいことがあるんだ。”という気持ちがひしひしと伝わってきた気がして本当に今ここに生きている自分が恥ずかしく思いました。これは同じ17歳だからこそ感じとれたのだと思います。私たちの普段の生活を顧みると自分勝手なことばかりを口にしているような気がします。“今が楽しければいいや”そういう雰囲気が少なからずやあると思うのです。しかし、当時少年兵だった人々のあの手記はなんでしょう。“お国のため、天皇陛下の恩ために”などと現在の私たちからは想像もできないようなことを書き残しているではありませんか。私は生まれて以来国のために、ましてや天皇陛下のためになんて思ったこともないし、私たちの世代だとこれが当たり前の考え方だとさえ思えます。私が館内を見学していて一番心に残ったものは一冊の数学のノートでした。私たちと同じくらいの人のものなのか、または20歳以上の人のものなのか定かではありませんが、そのノートには多分三角関数の問題が解かれていたと思います。私は“あっ勉強したかったんだなあ”とそれだけ思いました。こんなに強烈に印象に残っているのにそれだけ思ったら切なくてその場にいられなくなってしまったのです。“勉強したかったんだ。死ぬと覚悟していたのに、もう自分の命は残り少ないとわかっているのに、それでもやっぱり勉強したかったんだ。”そんなこえがきこえてくるようでした。

 戦後59年という長い月日がたちました。だんだんと戦争の実体験を語ってくださるお年寄りの方々が老衰、または病気で亡くなられてしまってきています。しかし、私たちは恐ろしい人間兵器を生み出してしまった太平洋戦争を忘れてはいけないと思います。そのためにこのような施設があるのだと思います。次の世代の人たちのためにといって命を散らしていった人たちに恥じないように、目標を持ち、今をしっかり生きて生きたいです。

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